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2017年05月26日 金曜日 『本』の力     ( 啓新ブログ )

5月も下旬を迎え、小中学校では運動会や定期テストと行事が続きますね。我が家でも今週は息子の幼稚園の親子遠足があり、週明けからバタバタしていました。いまだ疲れがとれないのは年のせい??(-_-;)でしょうか。夏を思わせるような暑さが続いたかと思えば、急に涼しくなり体調管理が難しい時季ですが、気合を入れて頑張りたいと思います!!

啓新セミナーでは、「ことばの学校」という講座を昨年春から開講しています。開講するまで約1年ほど、導入するかを悩みに悩み取り入れた講座ですが、今では小学生の塾生の9割が受講し、どの生徒もとても喜んで受講している様子を見ると、導入して本当に良かったなと思います。

受講開始からおよそ1年が経過し、受講生の子どもたちの国語の文章問題での記述力に確実な変化を感じます。小学生の男の子の中に、本当に国語が苦手で大嫌いな子がいます。塾に来始めたころは、音読をさせてもどこで区切ったらよいかわからないため、文章をスラスラ読むことが出来ない、当然のことながら、設問の意味を正しく理解できず、問われている内容と全く関係ない部分を抜き出しているだけだったり、指示語の内容を捉えられなかったり、というような状態でした。

「ことばの学校」では、ただひたすら1冊の本を読んでいるだけではなく、およそ15〜20分程度で読み切れる内容を1トラックとし、各トラックごとに文章に出てきた言葉の意味を確認したり、登場人物の行動・心情を捉えられているかを確認するためのテキストを解かせています。言葉の中には普段の会話だけでは絶対出てこないような言葉や、複数の意味を持つものがあります。それを文章内容に合わせて一つ一つ理解しながら本を読み進めていくことが出来ます。
読書を好きでよくしている子でも、どうしても「選書」の段階で、その子が出会える言葉の範囲が決まってきてしまいます。しかし、この講座では各レベルごとに決められた本を読んでいくため、子どもたちが出会う本の幅を広げ、更に「良書」に出会う機会が得られます。

「語い力」は、数か月で身に付くものではなく、年単位で積み上げていく必要があります。ある一定の語い力が身に付いてはじめて、文章問題を解く、自分の言葉で答えることが出来るようになります。先ほどの男の子は、1年ほどかかりましたが、ようやく文章の意味、設問で問われていることが理解でき始め、問われた内容に合致した部分をひっぱってこれたり、指示語がさす内容を捉えられたりするようになってきました。まだまだ、「解答」としては完成形にまではなっていませんが、始めの頃のようなすっとんきょうな解答はしなくなってきました。

小学生の頃は算数や英語に目がいってしまったり、国語は大切だとは分かっていても低学年時は子どもの苦手レベルがわかりにくかったりして、後回しになってしまいがちです。高学年になり、国語がヤバい!!と思った頃には、どう教えたらいいかわからず・・・。よくあることだと思います。

しかし、国語の文章を読み解くための基本的な力は小学生時に形成され、中学に入ってから何とかしようと思っても、難しいことが殆どです。それは、学年が上がれば上がるほど必要とされる語い数は多くなり、それを中学3年間で何とかしようと思っても難しいからです。小学生時に一つでも多くの言葉に触れ、その言葉を使う経験を積むことが必要だと感じています。

昨今の高校入試問題では記述問題は増加していますし、新しい大学入試でも記述問題が課せられることとなっています。「書く力」はいかに語い力があるかにかかっています。「ことばの力」は問題演習で培うには限度がありますし、子どもたちも問題集をポンと渡されたところで積極的に取り組むとは考えにくいです。問題集だけでなく、1冊でも多くの本と出会いが、語い力を培うだけでなく、視野を広げていくこともできます。「読書」には大きな大きな力がありますね。子どもたちと一緒に本の世界を楽しみながら、彼らの国語力を伸ばしていきたいと思います。

大谷 詠子

担 当

小学生 中学生 

教 科

国語・英語・社会

自己紹介

岐阜県岐阜市出身。岐阜市内と上越市内の大手進学塾で勤務し、集団指導で小学生から高校生までの子どもたちを指導してきました。  学生時代に塾講師のアルバイトをしたことがきっかけで、多くの子どもたちと触れ合うことができ、子どもたちが学習を通して、成長していく様子を目の当たりにできる「塾の講師」の仕事に魅了され、学生時代のアルバイトを含め、10年以上塾講師をしてきました。  子どもたちにとって、勉強は辛く、苦しいことが多くありますが、しかし、学生時代に積み重ねた知識と学習を通して得た「学ぶ」という経験は誰にも奪うことが出来ない「財産」となります。長く続く子どもたちの未来に、一つでも多くの「財産」を創る支えになりたい、そして、子どもたちが大人になったとき、「人材」ではなく、社会から必要とされる「人財」となってほしい、そんな想いを胸に、これからも一人でも多くの子どもたちの指導をしていきたいと思っています。  また、保護者の皆様とは塾に来ている時だけでなく、家庭での学習方法も含めてお子様の学習についてお話合いをしていきます。お子様の未来を創る同志の一人として、ともに歩ませていただきたいと思います。

 

 

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