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2017年05月12日 金曜日 『体得』     ( 啓新ブログ )

暦の上では『夏』を迎えましたが、夕方ごろからはまだまだ肌寒い日が続きますね。今週末は『母の日』ということで、「何か楽しいことあるかな〜」と、息子に期待をし日々『念』を送っていますが・・・。過剰な期待をしてはいけませんね(^_^;)。先日、実家に帰省した際、山々の新緑が本当にきれいでした。我が家の柚の木も新芽が出始め、梅の木には実がついてきて春を実感する毎日です。昼夜の寒暖差が大きいので体調を崩さないように気をつけたいものです。

さて、今月末から来月初旬にかけて、各中学校では今年度初めての定期テストが行われます。例年より10日前後早い時期でのテストとなりますが、子どもたちの様子はまだまだほんわかしています。部活動の練習もだんだん厳しくなってきているので、そちらの方に気を取られ、テストに向けた準備には取り掛かれていない子が多くいます。

授業の中で、定期テストに向けてどのように学習するべきか?を指導し、目標設定をさせていますし、今週末から定期テスト対策の特別授業も始めます。今年度は上山中の生徒さんが多いため、テスト直前の土日はすでに満席となっているコマもありますが、まだ受講可能のコマもあります。直前の週末も大切ですが、テストまで2週間ほどとなっているので、ここからの毎日の学習をより大切にして過ごしてもらいたいと思います。

さて、5月に入ったということで、テスト直前の中学生さんに向けての『今月の一言』を選びました。
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私の大好きな作家の1人、宮澤賢治さんの言葉からです。

どの教科の学習にも言えることですが、ただ教科書を眺めているだけ、授業を聞いているだけで身に付く学習はありません。また、問題を解いていても、分からない問題を前にじ〜っと問題を見つめていても出来るようにはなりません。英語の問題を解いている時に分からない単語が出てきました。さあ、その時にどう行動するか?です。じ〜っと何分もその単語を眺めていても分かる訳がありません。

国語や英語など、語学系の勉強において、前後の文脈や単語からわからない言葉の意味を『類推する』というのも一つの学習と言えますが、辞書を引けば1・2分で解決することです。しかも正確な意味を捉えることが出来ます。読書をしている時に文脈から「こんな意味かな?」と考え通読していくことはよくあることですし、悪いわけではありません。むしろ言葉のつながりを捉える上でそうしたことも必要と言えます。

しかし、問題を解いている時、テスト勉強をしている時は違います。あやふやな理解、何となくの感覚的な理解ではなく正しく一つ一つの言葉を理解して学習を進めていくことが大切です。

塾の授業では各教科の教科書、英語の辞書を持ってきているので、授業では自分で調べる子は増えてきていますが、中には辞書を持ってこない、辞書が机の上にあるのに自ら調べようとしない子もまだまだいます。教室では『鬼ババア』が目を光らせているので、うるさく言われ何とか『調べる』ということはできていますが、家庭学習ではどうでしょうか?何の苦労もしないで学力を上げようなんてのは無理な話です。

道具はその使い方を理解し、何度も使う練習をしてようやく使いこなすことが出来るようになります。はし、ハサミ、鉛筆、どの道具も小さい頃はうまく使えなかったものばかりです。何度も『使う』という経験を通してその使い方を『体で覚えていった』のです。中学生になってこうした道具を使う時に『さて、どう使うかな?』と頭で考えている人はいないかと思います。すでにそれらの使い方を『体が覚えている』からです。

こうした「モノ」だけでなく、言葉も同じです。正しい意味を理解し、さらに使えるようになるまで練習することで、ようやく自分のものになっていきます。体験を通して知ることや理解して自分のものにすることを『体得』といいます。学習において大切なのは単なる『理解』ではなく、『体得』だと思います。宮澤賢治さんの言う『体にきざむ勉強』というものを生徒の皆さんにはしてもらいたいと思います。

大谷 詠子

担 当

小学生 中学生 

教 科

国語・英語・社会

自己紹介

岐阜県岐阜市出身。岐阜市内と上越市内の大手進学塾で勤務し、集団指導で小学生から高校生までの子どもたちを指導してきました。  学生時代に塾講師のアルバイトをしたことがきっかけで、多くの子どもたちと触れ合うことができ、子どもたちが学習を通して、成長していく様子を目の当たりにできる「塾の講師」の仕事に魅了され、学生時代のアルバイトを含め、10年以上塾講師をしてきました。  子どもたちにとって、勉強は辛く、苦しいことが多くありますが、しかし、学生時代に積み重ねた知識と学習を通して得た「学ぶ」という経験は誰にも奪うことが出来ない「財産」となります。長く続く子どもたちの未来に、一つでも多くの「財産」を創る支えになりたい、そして、子どもたちが大人になったとき、「人材」ではなく、社会から必要とされる「人財」となってほしい、そんな想いを胸に、これからも一人でも多くの子どもたちの指導をしていきたいと思っています。  また、保護者の皆様とは塾に来ている時だけでなく、家庭での学習方法も含めてお子様の学習についてお話合いをしていきます。お子様の未来を創る同志の一人として、ともに歩ませていただきたいと思います。

 

 

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